5月例会(2024年)
第489回
日 時
2024年5月21日(火)18:00~19:00
テーマ
レゴラフェニブの体内動態や遺伝子多型と効果・副作用
演 者
藤田 健一 先生
(昭和大学薬学部臨床薬学講座 がんゲノム医療薬学部門 教授)
概 要:
レゴラフェニブを投与した転移性大腸がん患者を対象とした前向き臨床研究を行った。
レゴラフェニブの活性代謝物であるM-2とM-5の遊離形濃度基準の血漿中濃度-時間曲線下面積が高い患者では、有意に無増悪生存期間(PFS)が短いことを見出した。
これらの患者ではレゴラフェニブによる毒性の発現のため1サイクル目の相対用量強度が低く、結果としてPFSが短くなったと考えられた。
ヒト白血球型抗原(HLA)のハプロタイプHLA-C*01:02を有する患者では、レゴラフェニブによるグレード3の多形紅斑の発症頻度が有意に高かった(オッズ比 = 18.8, P = 0.004)。
エクソーム解析によりVEGF関連因子の遺伝子多型を調べたところ、VFGFA rs3025009とCCL4L2 rs3744596が、レゴラフェニブによるグレード3の手足症候群の発症、及びPFSの延長と関連することを見出した。
5月例会 当番世話人
嶋田 顕 先生
(昭和大学江東豊洲病院 副院長・内科診療科長・腫瘍内科 教授)
月例会会長
清家 正博 先生
(日本医科大学 大学院医学研究科 呼吸器内科学分野 大学院教授)
参加方法
WEB(Zoom ミーティング)での講演です。
参加希望の方は、下記の『参加申し込みフォーム』からお申し込みをお願いいたします。
多くの方々のご参加をお待ちいたしております。
※ 参加申込は締め切りました
◆ 締め切り ◆
2024年5月17日(金)10:00
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月例会とは?
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月例研究会(月例会)は、TCOGが開催する講演会です。
- 毎月第3火曜日(8月、12月を除く)
- 対象:若手医師、実地医家、看護師、薬剤師、研究者などを想定していますが、一般の方もご参加いただけます
- 内容:TCOG会員から症例や研究報告、招聘講師による講演
- 参加費:無料
- 申し込み:『参加申し込みフォーム』より